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なぜグループによって最適な組織や働き方が違うのか

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Original Everjean / Flickr

組織論には答えはないといいますが、なぜ答えがないのでしょうか。

まず、組織の基本的なキャラクターはその組織のビジネスモデルと創業者のキャラクターに大きく左右されると考えます。これは、以前のエントリーでも書いたとおりで、組織の文化は何が良しとされるかで決まり、それはどのように収益を上げるか=ビジネスモデルが何かと、はじめにどのような人が組織を作り上げたかにかなり依存します。さらに言えば、会社のステージによっても求められる組織やカルチャーは異なります。

では、同じルーツを持つある会社の中はみな同じような考え方や仕事の進め方かというとそんなことはなく、よく考えてみると仕事の内容としては同じようなことをしている隣あったふたつの部署のカルチャーや仕事の進め方が結構違うということはあったりするわけです。かつそのような場合に、隣の部署の仕事の進め方を自分たちの部署にそのまま当てはめるのが良いかというとどうもそうでもなかったりします。

これは言葉にしてみれば別になんともないことなのですが、同じような仕事をしている隣り合うふたつの部署のそれぞれにあった仕事の進め方が異なるのは、所属するメンバーが異なる、もっと言えば所属するメンバーのスキル・経験と性格が異なるからということに尽きると思うようになりました。

スキル・経験ということで言えば、熟達したトップが経験の浅い部下を治めている部署であれば、トップダウンでテキパキと指示をしていく方が部署としてはうまくまわるに違いありません。一方で、まだその部署の仕事に慣れていないトップを長く在籍する部下が支えるような場合は、細かな部分は部下が裁量を持って取り進めて重要なポイントをトップが部下に質問をしながら判断する方がうまくいくかもしれません。

もうひとつ、性格もその組織のあり方に大きな影響を与えると思います。例えば、細かく指示をするタイプのトップであれば、そのマネジメントスタイルの良し悪しは別として、出された指示を正確高速にこなせる部下(あるいはそういうことを苦にしない部下)がたくさんいる方が全体としては仕事はうまくまわるかもしれません。しかし、方向性だけを出して細かな点は現場に委譲するようなトップであれば、出された指示を高速にこなせるような部下がいても仕事はまったく進まず、むしろ方向感をどのように具体的な実務に落とし込んでいける(またはそういうことが好きな)人間が部下にいなければなりません。

部署のレベルで考えてもそうなのですから、会社が異なれば同じ業界でも異なる組織論やカルチャーが必要となることは大変自明なように思います。さらに言えば国単位で考えてもお国柄や国民性が存在するのは間違いないのですから、これまた隣の国でうまくいっている仕組みをそのまま形だけ輸入してもうまくいく可能性は極めて低いと思います。仕組みがうまくまわる背景には、その仕組みにフィットした「性格」の人々がいるのだと思います。ひっくりかえせば、構成メンバーの性格まである程度考える射程に入れなければ、メンバーにフィットした仕組みを作ることもできないと思います。