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三度、仕事ができるようになるとはどういうことか

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Original: Camera Eye Photography / Flickr

以前、仕事ができるようになるとはどういうことか、というエントリーを2回ポストしましたが、このテーマについての3回目を書いてみたいと思います。

仕事ができるようになるとはどういうことか(その2) - キャリア、教育、ビジネス、テクノロジー

仕事ができるようになるとはどういうことか - キャリア、教育、ビジネス、テクノロジー

きっかけは、先日の異動で以前所属していた部署に戻ったことです。古巣の仕事を思い出しながら、仕事ができるようになるとはどういうことなのかを再び考えていました。結論としては、私がやっているようなビジネス系の仕事には4つの重要な要素があると思います。

【1】その仕事に必要な考え方を理解している

私の仕事であれば、それは株価をどう評価するかについての理論的な理解であったり、企業が関連法令や規制にしたがって取引を行うとはどういうことかについての基本的な理解であったり、法人顧客に接する際の考え方や相手との間合いに関する感覚であったりします。

新しい仕事であれば、これはゼロから学ばねばなりませんが、経験のある仕事であれば、ブランクがあっても基本は覚えているものです。また、これらの考え方は「頭では」座学や学校でも教えられるものであり、特に理論として複雑で難しければ難しいほど、それは学校でまとまった時間をかけてしっかり勉強していないと実務で取り組みながら勉強したり教えるのはちょっとしんどいよねという話になるのかなと思います。

【2】仕事に必要なリソースやネットワークにアクセスがある

考え方がわかっていても、それを資料に落とすには、どこに「最近の」資料があるか知っていなければなりません(古い、自分が取り組んでいたころの資料などは時代遅れになっていたりするものです)。あるいは、社内外で人を動かすにも「誰に」「何を」話せばいいのか知っていなければなりません。

考え方さえわかっていて、周囲の協力が得られれば、会社としてリソースやネットワークにアクセスはあるわけですから、これらに自分がキャッチアップするのはそれほど難しくありません。しかし、仮に自分が新しいことをやろうとしていて、自分の組織にこれらへのアクセスがないとすると、これは結構骨が折れます。

【3】必要なことを実際に実行することができる

考え方がわかり、リソースへのアクセスがあれば、「手を動かす」ことができれば、考えを必要な形に変えることができます。

実行に落とし込めるとは現場で働ける(役に立つ)ということと同義で、手の動かないマネジメントになりきってしまうとここから手の動かせる人に戻るのは大変です。どこまで手を動かすことが求められるかは、組織やポジションにより異なりますが、一般論として日本企業は手の動かないシニアが多すぎるかもしれません。

【4】自分が伝えたことを相手がどのように感じ受け止めるかを理解している

最後になりますが、実行をやり切るには「相手がどのように感じ受け止めるか」を、ある程度理解する必要があります。これは、当たり前ですが非常に大事な点で、結局私が昔の仕事に戻って周囲の人に一番聞いてまわっていることは、「あの人にこういう説明をして深さとしてはこれぐらいで十分だっけ」とか、「このお客さんはどういう人ですか」とか、そんなことばっかりです。

仕事ができるようになるとは、という視点で書いてみましたが…

これらは、「仕事ができるようになるとは」という視点で書いてみましたが、ある仕事やビジネスを軌道に乗せる上で重要なことに対応しており、人と組織の問題を分析する際にもシンプルで役立つのではないかと思っています。それぞれの要素が広範な要素を含みうるので、万人ウケするフレームワークではないと思いますが。四番目の「どのように受け止められるか」というポイントは、人に相対するたいがいのビジネス系の仕事であれば当てはまると思いますが、サイエンスや研究にちかい世界では、「実際にあることを実行した際に、どのような結果が生じるかをビビッドにイメージできるか」「その研究のコミュニティで、何が価値があり評価されるかを本質的に理解しているか」などと言い換えて良いのかと思います。ただ、普通の会社や組織で働く研究職や開発職以外の人は、たいがいがこの原則で考えられるのではないかと思います。